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2012年10月27日

おおかみこどもの雨と雪

おおかみこどもの雨と雪


おおかみおとこと恋におちた、まじめな花(主人公)

彼との生活で二人の子供を産みます。

それが、女の子の「雪」と1つ下の男の子「雨」です。

雪の日に生まれた雪と雨の日に生まれた雨です。

都会のアパートで彼の死後、ひっそりと暮らす三人の家族

だが、時折野生化する雪。甘えん坊で夜泣きを繰り返す雨。

そんな二人をみて、花は一大決心をして田舎の山の中での暮らしを決心します。

この本を読んで、心に残ったのは、二人の壮絶な兄弟喧嘩です。

学校に行かず毎日、キツネを先生として雨は毎日山を歩きまわり

人間として毎日学校に通う雪。

それまで、喧嘩をしても雪の方がいつも勝っていたのだが

ある些細なことで、二人は大喧嘩を始めてしまう。

人間の姿から狼の姿へと変わり、その結果、人間として暮らしていた雪が負けてしまう。

ここになぜか妙に、心に残ったと言うか、なんか分からない感動みたいなものが

あったのかもしれない。

雨はどんどん野生化していくが、まだ人間としての心があり、母親の花の言葉に

耳を傾け、山に入らないという約束をじっと家にいて耐えていたが……

突然訪れた、豪雨のなか、とうとう本能的に山に入る。

それを追いかける花。

その間ずっと、学校でおかあさんが迎えに来てくれることを待っている雪。

女は弱し、だが母は強しという言葉通り

花は、見違えるほど立派な母親として成長していく。

ずっと前に買った本を棚に置き去りにして、夜中から今までかかって読みあげました。

DVDでアニメとして作品になっているようですが

ぜひ見てみたいと思います。

とっても良い作品でした(^0^)



Posted by 皐月 at 23:11│Comments(0)細川守
 
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