おおかみこどもの雨と雪
おおかみおとこと恋におちた、まじめな花(主人公)
彼との生活で二人の子供を産みます。
それが、女の子の「雪」と1つ下の男の子「雨」です。
雪の日に生まれた雪と雨の日に生まれた雨です。
都会のアパートで彼の死後、ひっそりと暮らす三人の家族
だが、時折野生化する雪。甘えん坊で夜泣きを繰り返す雨。
そんな二人をみて、花は一大決心をして田舎の山の中での暮らしを決心します。
この本を読んで、心に残ったのは、二人の壮絶な兄弟喧嘩です。
学校に行かず毎日、キツネを先生として雨は毎日山を歩きまわり
人間として毎日学校に通う雪。
それまで、喧嘩をしても雪の方がいつも勝っていたのだが
ある些細なことで、二人は大喧嘩を始めてしまう。
人間の姿から狼の姿へと変わり、その結果、人間として暮らしていた雪が負けてしまう。
ここになぜか妙に、心に残ったと言うか、なんか分からない感動みたいなものが
あったのかもしれない。
雨はどんどん野生化していくが、まだ人間としての心があり、母親の花の言葉に
耳を傾け、山に入らないという約束をじっと家にいて耐えていたが……
突然訪れた、豪雨のなか、とうとう本能的に山に入る。
それを追いかける花。
その間ずっと、学校でおかあさんが迎えに来てくれることを待っている雪。
女は弱し、だが母は強しという言葉通り
花は、見違えるほど立派な母親として成長していく。
ずっと前に買った本を棚に置き去りにして、夜中から今までかかって読みあげました。
DVDでアニメとして作品になっているようですが
ぜひ見てみたいと思います。
とっても良い作品でした(^0^)
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